それでいい

本と映画を中心とした何か、気が向いたものだけ

2024-02-04から1日間の記事一覧

生きるぼくら 原田マハ

24歳ニート、旅に出る。結構泣いてしまった作品。 僕が感じたのは只々、生きることはとても難しく、とても簡単だという一見矛盾した事実です。一人で生きてはいけない、しかし人と生きることは現代では大変難しい。ただし、一歩だけ踏み出してしまえば、あと…

人間失格 太宰治

非常に気取り、拗らせたイケメン主人公の一生。こう書くと一昔前のいわゆる「やれやれ系」に通じるものを感じます。しかしながらそれとは一線を画すのは、ここまで極端ではないながらも、誰しもが感じたことのある、混沌とした他者を恐れる心と蔑む心が巧み…