アートは友達であり、家族である。最後に書かれた対談でのタイトルこそが本作の真髄かなと思います。
作中出てくる登場人物たちは一人を除き、全員、フィクションですが、まるで実在していたのではないかと思うほどリアルな描写。
そして多くの芸術作品に触れてきたキュレーターだからこそ書ける本物の(リアルな、身近なという意味で)アート。
僕はあまりアートには触れてこなかった人生なので、好きな画家といえばフェルメール一人くらいの超にわか、にわかというか芸術を知らない人。いつの日か、偶然の出会いが僕を芸術の世界へ誘ってくれること夢見たいと思います。