それでいい

本と映画を中心とした何か、気が向いたものだけ

キネマの神様 原田マハ

あー映画みたいな、それも劇場の大きなスクリーンで、と思わせてくれる作品でした。そしてまるで映画を見ているかのような作品。

映画を好きという気持ちが父と娘を、父と母を、父と会ったこともない友人を(もちろんそれ以外にも社長とばるたん君とかも)繋ぐ。生きるぼくらでも思いましたが、やっぱり生きるっていうことをとても大切にしているように感じます。生きるって難しいけど、なにかを好きであることを大切にし続ければきっと神様のような奇跡が救ってくれる。

原田さんの作品はどれもハートフルでたくさん泣けるんですが、ご都合主義的な展開も多く、特にみんながみんな根は心優しいし、エンターテインメントとしての小説だなと思います。だけどそれがいい。他の作品はしりませんが。